Windy(ウインディ)のボクシンググローブは、タイのTwins(ツインズ)とともにムエタイの2大グローブメーカーとして有名です。
しかし通常のボクシンググローブとしても非常に優秀で、スパーリングでは朝倉未来選手も使用しています。品質、価格ともにコスパ抜群のウインディのグローブの、メリットやデメリットについて解説していきたいと思います。
当記事では、
- 公式サイトの情報
- 販売サイトのレビュー・口コミ
- 管理人の実際の使用体験
などをもとに、独自の視点で解説を行っています。あくまでも個人的な評価や意見が含まれることをご理解の上、ご参考ください。
ウインディとは?会社や歴史について

ウインディは1951年に創業されたタイのボクシンググローブメーカーです。当時ムエタイが国際的なスポーツとして広まる中、本格的なグローブの製造が必要と感じたSomnuek Wanchuen(ソムヌーク・ワンチュアン)氏によって設立されました。
創業初期は家族経営で小さなジム向けに販売していましたが、その品質の良さが評判となり、ルンピニースタジアムで使用されてからは一気に知名度も向上しました。
現在はムエタイの本場であるルンピニー・スタジアム、ラジャダムナン・スタジアムを始め、多くのムエタイやキックの大会で公式グローブとして使用されています。
☑️ウインディが公認されている団体
- ルンピニー・スタジアム
- ラジャダムナン・スタジアム
- キックボクシング団体「RISE」など
生産拠点はタイ
ウインディのボクシンググローブはタイの工場で職人による手作りで生産されています。外注などはしておらず、「メイド イン タイランド」のこだわりを持って、自社工場での生産で作られているようです。
ウインディのグローブの種類や特徴について

BGLシリーズ

総合評価 | ★★★★☆ 4.5 |
価格 | 約10000円 |
製造国 | タイ |
表皮 | 高級本革カウ |
パッド |
ウインディの試合用グローブです。元々がムエタイ用に作られていることもあり、通常のボクシンググローブとは異なる点がいくつかあります。
- 手首部分が丸広く手首が動かしやすい(首相撲に対応するため)
- 手首横にパッドがついている(キックのガード)
- パディングも大きめの作り(キックのガード)
ムエタイのキックのガードをするために、大きめのパディングや手首に細長く入った防御用のパディングなどが特徴的です。那須川天心選手も所属していたキックボクシング団体「RISE」の公式用グローブとして認定されています。
タイのムエタイの試合では、多くの試合でウインディのBGLが採用されています。ツインズと比較されるウインディですが、タイではツインズの方が人気が高く、日本での人気はウインディのほうが高いようです。
BGVHシリーズ

総合評価 | ★★★★☆ 4.5 |
価格 | 約13000円 |
製造国 | タイ |
表皮 | 高級本革カウ |
パッド |
ウインディのトレーニング用マジックテープグローブです。通常の練習で使う人は、こちらが最も一般的になるでしょう。
価格は13000円前後と手頃ながら、タイの熟練職人の手作り。成長したメス牛の本革である「カウ」が使用され、耐久性があり柔らかく手に馴染みやすくなっています。そのためウインディのグローブはトップクラスに手に馴染みやすいと言われています。
表面の革の柔らかさはありつつ、中のパディングはしっかりしており、スパーリングで好む選手も多いです。耐久性もそこそこですが、さすがにウイニングと比べると劣ってきます。が、この価格でこの性能はコスパ抜群のボクシンググローブと言え、多くのジムや選手に愛用されています。
こちらはカラーリングがされているタイプと、素材に色を付けていないナチュラルタイプが存在します。ナチュラルタイプは素材に色を付けていないタイプで、その分ひび割れや劣化がしにくいです。
BGVCシリーズ

総合評価 | ★★★★☆ 4.0 |
価格 | 約6000円 |
製造国 | タイ |
表皮 | 高級本革カウ |
パッド |
ウインディのキッズ・レディース用がこのBGVCシリーズです。
他のグローブよりもパディングの肉厚が厚めに作られており、怪我をしにくい作りになっています。しかし作りは他と同じように高級本革のカウが使われ、タイの職人さんたちが作っています。価格も安めで多くの人に使用されています。
TBGシリーズ

総合評価 | ★★★★☆ 4.0 |
価格 | 約7000円 |
製造国 | タイ |
表皮 | 高級本革カウ |
パッド |
日本やタイで使われるパンチンググローブのスタンダードと言われるのが、ウインディのTBGシリーズです。やや大きめに作られており、大人の男性でも使用しやすくなっています。
- TBG1:親指ありXS~Mサイズ
- TBG2:親指カットXS~Mサイズ
- TBG3:親指ありLサイズ
- TBG4:親指カットLサイズ
- TBG8:親指カット高級モデル
TBG8は高級モデルとなっており、ゴムではなくマジックテープ式、また人差し指から小指までの回り込みが大きくなっておりフィット感が増すなど、打ち込みやすい作りになっています。
ウインディグローブを使用している有名選手
朝倉未来選手は初期のユーチューブでウインディのグローブを使用してスパーリングなど行っていました。ガチな相手とやる時にはウインディを使っていたので、恐らくお気に入りだったようです。ただ練習ではヴェナム、ボクサー、レイトス、レイジェスなどいろんなグローブを使っていますね。
ウインディグローブの特徴・評価
クッション性
柔らかなカウの本革(カウは成長した牝牛で皮が柔らかく長持ちしやすい)が使われ、パディングも大きめのため、クッション性は高めです。手首のパディングもあり怪我をしにくいグローブと言えるでしょう。拳のあんこの部分の柔らかさは多くの人が感じているようで、しっかりと拳を守ってくれます。
ダメージ性・攻撃力
外側は柔らかな本革に包まれている反面、中のクッションはかなりしっかりしており、ウインディのグローブはスパーリングで倒しやすいと好む選手もいます。中の部分が硬めでしっかりしているので、それなりのダメージ性や攻撃力があると言ってもいいでしょう。
フィット感・馴染やすさ
ウインディの最大の特徴は、手にはめたときのフィット感という声があります。柔らかな皮を使用したタイ職人の手作りのため、手への馴染やすさは抜群です。ただムエタイグローブのため手首の部分は動きやすく、逆にそこが不安定と感じる人もいます。手首をしっかり固定したい人は別のボクシング用グローブがいいかもしれません。
耐久性
耐久性に関してはそれなりにありますが、ウイニングなどトップクラスの耐久性を誇るメーカーと比べると劣ります。マジックテープが剥げやすくなるなどのコメントがありますが、グローブ自体はそれなりの耐久性があります。ウイニングが欲しいけど値段が高かったり納期が長いので、ウインディを購入する人も多いようです。
価格
価格については1万円前後と、この性能では破格の値段です。ウインディの良さに圧倒的コスパの高さを上げる人も多く、ウイニングやレイジェスが3万円なことを考えると、1万円でこのグローブが手に入るのは非常にお得でしょう。恐らく1万円前後のグローブの中では、トップクラスの性能の良さを誇るのではないでしょうか。
まとめ
ウインディはムエタイ用として本場タイで製作されているボクシンググローブです。
多くのムエタイやキックボクシングのジムでは、おなじみのグローブでほとんどの人が触ったことがあるんじゃないでしょうか。
しかしその性能の良さからボクシングでも使っている選手がたくさんいます。コスパ抜群で高性能のグローブを試したい人は、ウインディのグローブはぜひおすすめです。
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