ツインズ(TWINS)と言えばウインディ(WINDY)と並ぶムエタイグローブの2大メーカーの一つです。大きなパディングとクッション性が特徴的なツインズですが、リーズナブルな価格と豊富なデザインカラーでタイでは非常に人気があります。
この記事ではツインズのボクシンググローブ4種類について特徴などを解説していきたいと思います。
当記事では、
- 公式サイトの情報
- 販売サイトのレビュー・口コミ
- 管理人の実際の使用体験
などをもとに、独自の視点で解説を行っています。あくまでも個人的な評価や意見が含まれることをご理解の上、ご参考ください。
ツインズとは?会社や歴史について
ツインズスペシャル(Twins Special) | |
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代表者 | ナロン・ウォンプラサートカン(創業者) パウィーンワット・ウォンプラサートガーン(2代目代表者) |
本社所在地 | タイ・バンコク郊外サムットサーコーン郡クラトゥム・ベーン郡スワン・ルアン |
資本金 | 万円 |
設立 | 1992年 |
事業内容 | ボクシンググローブ、ヘッドギア、シンガード、トレーニングギア、アパレルブランド製造販売 |
ツインズは「ツインズ・スペシャル」という名前の会社から販売されており、タイではムエタイグローブとして絶大な人気を誇ります。しかしボクシンググローブとしても優秀で多くのジムで採用されています。
1992年に小さなショップから500人以上が働く大きな工場へと発展し、多くの有名選手のスポンサーになるとともに知名度も上昇していきました。現在はツインズスペシャルの販売店舗は4店舗あり、日本ではネットや格闘技ショップで購入することができます。
タイにあるツインズの店舗
- スワン・ルアン(本社)
- ラジャダムナン・ボクシング・スタジアム
- ルンピニー・ボクシング・スタジアム
- スワン・ルアン地区スワン・ルアン・スクエア
またボクシングの公認グローブとしても認められており、世界4団体での公式グローブとして採用されています。
☑️ツインズが公認されている団体
- WBA(世界ボクシング協会)
- WBC(世界ボクシング評議会)
- IBF(国際ボクシング連盟)
- WBO(世界ボクシング機構)
生産拠点はタイ
ツインズはウインディと同じようにタイの自社工場で職人さんの手作りにより製造されています。手作業ゆえに左右で多少重さが違ったりもありますが、手に馴染みやすいのが特徴です。
生産はタイ製のカウレザー(成長した牝牛の革)が使われており、人工皮革よりも耐久性があり馴染みやすいものになっています。
主な製造工程はこのようになっているそうです。
☑️ツインズグローブの製造工程
1:高品質な素材の選定
2:型紙による裁断
・職人がグローブの各パーツ(甲、拳、親指、手首など)を型紙に沿って手作業で裁断
3:パンチングパッドの成形
・多層構造となっている中のクッション部分を製作
・硬さの異なるそれぞれの層を組み込んでいく
・成形にはプレス機などを使用し、最終調整は手作業
4:縫製
・手作業のミシン縫いでパーツを縫い合わせる
5:成形と仕上げ
・仕上がったグローブを手の型に被せて整形
・加圧しながら乾燥・定着させて最終的なグローブの形に整える
6:検品・ロゴ印刷・出荷準備
・最後に全製品で細かい検品(縫製ミス・形崩れ・革の傷など)を実施
・ロゴのプリントや刺繍を行い、梱包して出荷
※参考:https://www.twinsspecial.com/en/
ツインズのグローブの種類や特徴について

BGVLシリーズ
総合評価 | ★★★★☆ 4.5 |
価格 | 約15000円 |
製造国 | タイ |
表皮 | 高級本革カウ |
パッド | 多重フォーム |
BGVLシリーズはツインズの一般的なグローブで全て本革製のグローブになります。性能も非常に優れたシリーズです。
BGVL3

ツインズの最も一般的なモデルが「BGVL3」シリーズです。タイでのムエタイ用に作られているため、通常のボクシンググローブとは異なる点があります。
- 手首部分が丸広く手首が動かしやすい(首相撲に対応するため)
- 手首横にパッドがついている(キックのガード)
- パディングも大きめの作り(キックのガード)
ツインズはウインディよりもさらにパディングが大きく、そのためふっくらした印象をうけるかもしれません。しかし中のパディングは反発が強めでしっかりしており、そこまでふわふわしたグローブでもないです。重く感じるようなグローブで、サンドバッグやミット、スパーリングで使用してもツインズらしい感触を得ることができると思います。
練習用でツインズのグローブが欲しい人は、とりあえずこちらを購入しておけば間違いないですね。
BGVL6

BGVL3をベースに手の甲に加工がされているのがBGVL6になります。パンチやキックに対してのガードがより強化されていますが、こちらは廃盤となっているため在庫がなくなり次第購入不可能となっています。
BGVL7、8、9、10

BGVLには他にも7~10などのシリーズがあります。通常のBGVL3ベーシックデザインを施したものですが、こちらも2025年で廃盤になっているため今後の生産はありません。デザインが気に入ったら購入してもいいと思いますが、通常のBGVL3がおすすめです。
BGVLA

総合評価 | ★★★★☆ 4.5 |
価格 | 約17000円 |
製造国 | タイ |
表皮 | 高級本革カウ |
パッド | 多重フォーム |
ツインズの「エアフローモデル」がBGVLAシリーズです。通常のBGVLシリーズタイプに、手のひらにメッシュ加工がされており、通気性と速乾性が高くなっています。手に汗をかきやすい人や、グローブ内の汗が気になる人、練習後のお手入れが面倒くさい人に向いています。性能はBGVLシリーズがベースとなっているので、もちろん問題ないです。
FBGVL

BGVLシリーズにファンシーな柄の入ったグローブがFBGVLシリーズです。豊富でオシャレなデザインが、オリジナルな個性を発揮します。シングルカラーが地味でイマイチという人は、FBGVLシリーズがおすすめです。同様にファンシーな柄のグローブにはTWシリーズがありますが、TWシリーズも廃盤でネットショップなどの在庫のみとなっています。
DMシリーズ

ツインズのグローブの人工皮革タイプのグローブです。派手なデザインが多く目立つ作りになっています。価格は安めですが、品質や耐久性は本革であるBGVLシリーズには劣ります。
子供用グローブ

ツインズの子供用グローブで、2OZと4OZが存在します。価格は安めですがしっかりとした作りです。サンドバッグやミット打ちなどに使用できます。
パンチンググローブ

ツインズのパンチンググローブです。BGVLシリーズ同様に本革を使用しており、耐久力や手へのフィット感が優れています。値段も手頃ながら長く使っていくことができます。
ツインズグローブを使用している有名選手
ムエタイの吉成名高選手は、練習でよくツインズのボクシンググローブを使用されているようです。ムエタイやキックボクシングの選手は、ツインズを使用している事が多いですね。吉成選手の練習風景を見るとウイニングやヴェナムなどいろんなグローブを使っており、ツインズもよく使用されていますね。
ツインズグローブの特徴・評価
クッション性
大きなパディングが特徴のツインズグローブですが、クッションも他のグローブよりも厚めに作られています。しかし中身はふわふわではなく、反発や弾力性が強めに作られているので結構しっかりしています。16ozでもそれなりの打感を感じることができます。BGVL3やBGVL8などはスパーリング向けに作られているので怪我をしにくいです。
ダメージ性・攻撃力
ダメージ性や攻撃力はあまりなさそうに見えるツインズですが、反発がしっかりしている分ウイニングよりも痛いです。効かせると言うよりは重く感じさせるという印象で、打ち心地については好みが分かれるかもしれません。ライバル(RIVAL)のような硬さはないですが、しっかりした感触があります。
フィット感・馴染やすさ
タイ職人の手作業だけあって、フィット感や馴染やすさはかなり良いです。牝牛である柔らかいカウの革を使われているので、ウインディと同じくフィット感はかなり良いでしょう。ムエタイグローブ特有の、首相撲のため手首の部分が広めでよく動く作りになっているので、ここも好みが分かれるかもしれません。
耐久性
本革製の手作りによるグローブのため、1万円台の価格の割には耐久性は非常に高いです。衝撃にも強く、劣化しにくいグローブと言えるでしょう。ジムにもありますが長いこと使用してもクッション部分がへたれにくく、耐久性には期待できそうです。
価格
ツインズで最も人気のあるBGVL3シリーズで約15000円の価格です。ツインズの性能や、本革製手作りによる耐久性を考えると、コスパ的には十分過ぎるほどでしょう。ウイニングやレイジェスを買いたいけど高くて手が出せなかったり、1万円台でそれなりにしっかりしたグローブを購入したい人におすすめです。
ツインズグローブの口コミ
「長く使うなら革が良いよ。レイジェスとかウィニングは高いからタイの奴が良いよ」
— しょぼんドー(´・ω・`) (@mr_whitebelt) April 6, 2025
と言われて買ったツインズのグローブは未だに使ってるし、市販マウスピースの型合わせも未だにNさんから教わったやり方でやってる。 pic.twitter.com/JqRSWepbhy
長年愛用してる練習用のグローブがヘタって来たので、派手なグローブで新調しました♪本名と道場と流派にちなんでドラゴン柄!キャッチーな見た目だけど、TWINS specialはやっぱり品質が素晴らしいです♪これを装備してはやくスパーリングしたい♪ #TWINS #JKD #ジークンドー #タイニードラゴン pic.twitter.com/QiUXGBKI6H
— ぬっき〜@jkdオリジナル派 (@jkd38139299) January 24, 2025
ぱんちゃん璃奈選手のグローブです。メーカーはTWINSでお値段15000です。 pic.twitter.com/rUyhN4zW16
— アサクラン (@Falcon_0918) February 24, 2023
愛用してる🥊の左のほうボロボロになってきた&マジックテープが機能しなくなってきたので色違いの新しいやつ発注😎
— 熊 (@ossanguma) August 18, 2024
ベヌムとどっちにするか迷ったが長年使った信頼と実績のTwinsに
明日届く予定なのでニューグローブでミット打ちするの楽しみや~ pic.twitter.com/h9momAZpKx
TWINSの16オンスグローブ持ってますがあんまり気に行ってない…
— syun yama (@syunyama3) July 17, 2024
好みですがウイニングの16オンスより硬くて馴染みにくいからか…😓
8オンスのほぼ2倍の重さだからシャドウとかバック打ちとかコレ使って鍛える🥊#朝から1日汗流してる🥊#床に汗溜まり出来てる🤣 pic.twitter.com/LgAdzqjAYV
まとめ
ツインズのボクシンググローブは非常に使いやすく、ボクシングでもキックボクシングでも使用することができます。
同じムエタイメーカーのウインディと比べられますが、シュッとしたデザインで外は柔らかく芯は硬めのウインディと、大きなパディングと反発の強いクッションのツインズでは、打ち心地は全く違ってきます。
購入を検討しているなら、ウインディもツインズもジムに置いてあることも多いので、試しに使ってみて選んでみるのがいいでしょう。
☑️ツインズのボクシンググローブ
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